『吉原手引草』
◆完全ネタばれ◆
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吉原手引草 (幻冬舎文庫) 著者:松井 今朝子 |
・構成のよくとれた名編だ。是非テレビか映画化したい。WOWOWだってよい。クライマックスの殺害現場はまさに火の出るような絢爛さで彩られるだろう。
・ストーリーは単純。お姫様が吉原に身売りして当代随一の花魁になるが、お家断絶の復讐のため、廓で殺人を犯すというものだ。その見せ方がよい。吉原を巡る一連の薀蓄書、学術書にもなっている。
・物語の肝心な所は花魁の葛城の実体が最後まで現れず、各人の語りの中だけで存在する事。東野圭吾の『白夜行』や宮部みゆきの『火車』でさえ、最後の一文でヒロインの実体が現れるのだが、この『吉原手引草』だけはストイックにヒロイン像は隠されたままだった。そこがすごい。
・色男の岡っ引き、探偵役もいい。当代で言えば加瀬亮か松田翔太あたりが演じそうな役だ。花魁は脱ぎっぷりも色気も充分で、かつ可憐な吉高由里子がよいかと思う。ちょっと昔なら菅野美穂か?
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